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アイデアル・スタンプ・モンタージュ - 僕と君と明日のつづき
ほぼ、毎日更新の創作ブログ。コンテンツは更新履歴と短編小説の連載など。

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FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』(19)

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理由なきムカツキ(08/04)
女の子がめったに口にしない言葉(08/03)
告白は夕飯のあとに(07/29)
水面に映るトライアングル(07/25)
その場でパンツを履かないで(07/24)
青春野球拳(07/23)
お断りの美学(07/21)


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僕と君と明日のつづき
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 当ブログは基本的にフィクションです。実在の人物、団体、事件など一切関係ありません。掲載された文章には校正が入っておりません。誤字脱字などのご指摘、その他、ご感想やリクエストなどありましたら、メールにてお送り下さい。
2008.08.04 Mon
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
理由なきムカツキ
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
「でも、いいのかな、一緒に行って」
「なんで?」
「偶然、お兄ちゃんと会ったりしたら、どうする?」
「えっ、会わないよ。だって、人、メチャクチャ多いんだよ」
 近隣の地域から何万もの人が集まるのはわかっているが、時々、神様は絶妙な意地悪をすることがある。
 まさか、こんな所で、こんな時に、どうして――と言いたくなるほど、運命的なすれ違いは、確かにこの世界に存在しているのだ。
 誰でも一度ぐらいはそういう経験をしたことがあるはずだ。

 そんな現実を目の当たりにして、時々、小説みたいだね、と言う人がいる。
 いつも鼻でせせら笑ってしまう。
 もし、僕が読者なら奇跡的な出逢いを読んだ時点で、ご都合主義だと本を閉じて、その先を読むのを止めるかもしれない。

「わかんないよ、確率は低いかもしれないけど、同じ場所に行くんだから可能性はあるよ」
「そっか……」
「別の男と一緒にいたら、悲しむかもな」
「んっ」
「でも、そいつがツカサに気がないんなら、なんとも思わないだろうけどね」
「んっ」

 一体、オレは何に嫉妬しているのだろうか。
 たぶん、理由なきムカツキなのだ。
 単純に、恋愛関係はないけれど、目の前にいる女の子が自分以外の男のことで心をいっぱいにしていることが気に入らない。
 だったら、もっと彼女の心を苦しく、切なく、醜く、乱れさせたい。
 体の中を流れるサディストの血がそうさせる。
 指一本も触れずして、弄って、いじめて、泣かした上で、優しいナイトを気取って、頭を撫でて慰めてやるのだ。

 と、まあ、同じマンションに住む女子高生じゃなかったらそうすることだろう。
 あんまり困らせても可哀想なので、口先だけでもいいから希望を与えようとする。
「まあ、逆に、相手に振り向かせることができるかもしれないけどね」
「えっ!?」
「あそこを見せたってことは、その先もしてるんでしょ?」
 ようやく恥ずかしそうに目を伏せてうなずく。
「エッチをするぐらいだから、きっとお兄ちゃんはツカサのこと、自分のモノだと思ってるはずだよ。本人は自覚してないだろうけどね」
 パチンと指を鳴らして、ツカサの顔を上げさせる。
「まずはその気持ちを意識させることが最初の一歩だ」
「どゆこと?」
「だから、花火大会でばったりとツカサに会うだろ。隣には自分の知らないオッサンが立っている。彼はきっと考える。この人は誰だろう、と。でも、そこでは無駄な会話は要らない。一言『あっ、お兄ちゃん、こんなトコで偶然だね』とだけ言えばいい」
「うん」
「その時、彼の横にいる女は絶対に見ないこと。お互いの連れを紹介する前に、さっさと僕が『おい、なにしてるんだ、さっさと行くぞ』と声を掛けるから、ツカサはお兄ちゃんに『じゃあね』と短く言って立ち去るんだ」
 きょとんと目を丸くして、僕の話に集中している。
「あとは、去り際に僕に向かって楽しそうに微笑みかけるだけでいい」
「……それで?」
「さあね、それからどうなるかはお兄ちゃんの心の中に任せるしかない。所有欲や独占欲が強い奴ほど、気になって、ゆっくり花火見物どころじゃなくなるよ」
「ほえー、すごいね」
 古典的なやり方と言えば、そうだろう。
 しかし、それが結局一番強いのだ。世の中の多くのヒット作が、神話のストーリーラインに酷似していることと同じように、人は結局、ベタが好きなのだ。
「実際にこの作戦で成功したことがある。間抜けはそいつは見事に引っ掛かって、彼女の元へと帰っていったとさ」
「ホントに! いい、やろうよ、うん」

 得体の知れないエネルギーで充電満了されたのか、ツカサは拳を握り締めて、ガッツポーズをするように胸の前に挙げた。
 とにかく、笑顔になってよかったと生温かい目でツカサを見つめる。

 一つだけ、ツカサに告げてないことがあった。
 その作戦にまんまと引っ掛かった人間がいるのは事実だが、そいつとは――目の前にいるこの僕だった。
 花火大会ではなく、盆踊りの夜の違いはあるけれど。

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(2008/08/04(月) 00:00)

 

2008.08.03 Sun
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
女の子がめったに口にしない言葉
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
「お兄ちゃんはね、好きな人と行くんだって」
 視線を上げてツカサの横顔を見る。なぜか、口元に薄笑いを浮かべていた。
 それは長い間、思い悩み続けて、何度も諦めて、でもまだ想いが残っているときに出る淋しげな表情だった。
「なるほどね」
 人の多いところは好きじゃないけれど、ここまで聞いたら、行かないと言うわけにはいかないだろう。
「いいよ、行こうよ。花火大会」
「ほんと?」
「今週の土曜日ね。いい場所とか知ってる?」
 うーん、と首を傾げる。どうやら、ネットなどで調べる必要がありそうだった。

 僕が生まれた所は有名な花火大会があって、毎年、親戚や知り合いの家でみんなで集まり、料理を食べながら花火を見ていた。学生の頃、サークルの仲間や付き合ったばかりの彼女と花火見物したことも記憶に新しいが、夏の花火というと、どうしても子どもの頃を思い出してしまう。
 そんなノスタルジックな話をしても、
「へえ、ふーん」
 と気のない返事。
 自分語りの昔話なんて面白いオチが待っているわけでもないので、それは仕方がないことだった。好きな男の話だったら、きっと、なんでも楽しいんだろうけど。
「お兄ちゃんのこと、考えてる?」
「あ、うん」
 良くも悪くも素直な子だと思った。
「さっきね、又さんがパンツ脱いで見せてって言ったじゃん」
 うわ、もう、その話はやめてくれと顔を背ける。
「あれね、お兄ちゃんにも同じこと言われたの」
 どう、リアクションしていいのかわからなくなる。
 衝撃的な過去の告白に、驚いたり、興味を示す前に、どうしても自分の言ったことと較べてしまう。
 つまり、僕は十代の男子と何ら変わらないレベルにいるということになる。あの頃からまったく成長していないのか、単純に、男はそんなものなのだろうか。
「――いくつの頃?」
「中二の時に、高校生だったお兄ちゃんの部屋に行ったら、マンコ見せてって言われた」
 いきなりの放送禁止用語に、飲み始めた麦茶を吹き出しそうになった。
「うわ、そういう言い方はちょっと……」
「へっ、マンコって違う?」
「いや、あってるけど、あんまハッキリ言わない方がよくない?」
「なんで? マンコじゃないの。みんなマンコって言ってるよ」

 こういうことに古いとか新しいとかあるのかはわからない。
 しかし、やはり、この言葉は女が自分から言うものではなくて、男に意地悪されて仕方なく口にする方がいいと思うのだが。

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(2008/08/03(日) 06:48)

 

2008.07.29 Tue
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
告白は夕飯のあとに
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
 マンガやテレビドラマの恋愛シーンで、男と女の違いを見ることができる。
 例えば、男と女の二人で好きな人の話をしてたとする。
 男が「好きな人がいるんだけど」と言った場合、大抵、隣にいる女性のことだったりする。
 しかし、女が「好きな人がいる」と言った場合、ほとんどが隣にいる男性のことではなかったりするのだ。その上、男は自分のことじゃないかと勘違いしてしまう。
 なぜだろう、といつも考える。

 きっと、それは男の方が告白をする機会が多いからではないだろうか。
 気持ちを伝える側は当然のことながら、振られたくないと思ってる。それゆえに、事前に相手の意思を探りたくて、自分の心の内を小出しにする。
 逆に、女性は告白を受ける、もしくは男に告白をさせる立場が多いから、余計なことは言わないのではないだろうか。恋の相談をするにしても、リスクを考えて気になっている相手には直接しないはずだ。
 ――と、もちろん、これは僕が考えた仮説なので、別の意見があればまた教えて欲しい。

 ともかく、その辺をわかっていながら、一瞬、ツカサが言い淀んだ時、好きな人とは自分のことじゃないかと思ってしまった。時系列で考えれば、そうではないことは明らかなのに。
「ん、もしかして、他に好きな人がいるの?」
 こくり、と無言でうなずくツカサ。
「誰?」
 んんー、と言いあぐねている。その間に、ホントに僕だったらどうしよう、とちょっとだけ期待と不安が入り混じる。
「いいじゃん、思い切って言ってみなよ」
「んっ……お兄ちゃん」
 へっ、と予想もしなかった答えに、頭の中が混乱する。
 もしかして、近親相姦とかタブーに迫る話? まあ、それが事実でも引くことはなく、別の意味で関心が湧いたりするんだけど。
「あれ、兄弟っていたんだっけ?」

 ツカサは、あっ、と言って両手を広げて横に振った。
「違う違う、えっと、本当のお兄ちゃんじゃなくて、近所のお兄ちゃんなんだけど……」
 どうやら、このマンションの近くに住んでいる大学生の男が好きだということだった。幼い頃から一緒に遊んでいて、小学生の頃から淡い恋心を抱いていたが、今年、大学に入った彼に恋人ができたみたいで、落ち込んでいるらしかった。
「そうか」
 それ以外、何とも言えなくなる。
 しょせん、女の相談なんて自分の気持ちを吐き出したいだけでアドバイスなんて求めてないのは理解しているが、初恋を引き摺るようであれば、きちんと告白して終わらせなければ、次の恋には進めないような気がした。

「気持ち、伝えてみたら?」
「えっ?」
「だから、好きだって気持ち。その人に」
 うん、と力無くうなずく。
「……だから、花火大会とかも、そいつを誘ったらいいのに」
 聞きたくない、といった様子で、首をぶんぶんと激しく振る。

 まあ、正直、僕自身が花火大会に行きたくないから言ってみただけなのだが。


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(2008/07/29(火) 06:04)

 

2008.07.25 Fri
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
水面に映るトライアングル
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
 長くなるかも、と前置きして、ツカサは思い付くままその理由を話し出した。
 真夜中にマンションのロビーの裏で僕と出会ったとき、親友の女の子から恋愛について電話で相談を受けていたこと。
 次の日、最初にこの部屋に来て、かくまって欲しかったのは、ある男子に告白されて家まで来られたから。
 そして、今度の花火大会、みんなで行こうと約束をしていたが、親友の子が好きなのはその男子で、ツカサが行くことで三人の関係が気まずくなるのが怖いとのことだった。

 つまり、ツカサは親友が好きな男子に好意を寄せられている、という古典的ながら未来永劫続く、友情と愛情の狭間で揺れる三角関係に悩んでいるということだった。
「はあ、理由わかった?」
「うん、なるほどね」
「ちょっと複雑でしょ?」
 でも、答えは割とシンプルのような気がした。
 三十年以上生きてきた経験上、こういう場合は、誰もが無理をせずに自分の望むことをするのがベストだった。中途半端に友達に気遣っても、結局、誰も幸せにならないケースを何度目の当たりにしたことだろうか。
「付き合っちゃえばいいじゃん」
「へっ?」
「だから、そいつと」
「んんー」
「親友の子が気になるの?」
「うーん」
「なに、すごいヘンな奴なんだ」
 そう聞くと、ツカサは急ぎポケットから携帯を取り出した。
「写真あるけど、見る?」
 おー、見る見る、とツカサの肩越しに携帯電話の小さな液晶画面を覗く。手慣れた動作でボタンを押していくと、五人ぐらいの男子高校生がカッコつけて写ってる画像が表示された。
「だれ?」
「右隅の子」
 そいつはこの画面の中でも一番にカッコイイ男だった。斜に構えてるスタイルが生意気そうだが、顔だけをとってみればジャニーズ系っぽく整った顔立ちをしていた。
「うわっ、カッコイイじゃん」
「そお?」
「うん、良いじゃん、こいつと付き合っちゃえば」

 そう口にした途端、ツカサはくるっとこっちを向いた。
 息が触れ合うぐらいの至近距離に、ふいに焦る。
 しかし、ツカサの瞳は力無く曇っていて、彼女はその男のことが好きじゃないから悩んでいることがすぐにわかった。
 いや、好きじゃないではなく、彼女の心にはすでに別の人間が住んでいた。

 まさか、それは――。

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(2008/07/25(金) 00:00)

 

2008.07.24 Thu
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
その場でパンツを履かないで
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
「わかった、いいよ、話聞くよ、聞く聞く」
 きっと、最初から勝負は着いていたに違いない。
 仕事のプレゼンでもそうだ。企画の内容や書類の完成度や発表のテクニックなどは重要だが、しょせん、決定打にはなり得ない。
 人の心を動かすのは、その人の熱意なのだ。
 揺るぎない意思が、なんとしても通すという覚悟を生み、それが迫力となって全身からみなぎる。
 それを目の当たりにすれば、うなずく以外のことは何も出来なくなってしまう。

「やったあ! あっ、スカートの中、向こうで見る?」
 ツカサはそう言ってリビングにあるソファに向いた。
 制服姿の女子高生をソファに座らせ、モジモジとする両脚をいっぱいに広げさせて、スカートの中をたっぷりと鑑賞する――それはとても魅力的な誘惑だったが、すでに取引の対象からは外れていた。
「バーカ、さっさとパンツ履けよ」
 思わず、助かった、と言わんばかりの顔でツカサははにかんだ。
 堂々としたその態度から、見せるぐらい平気だと思っていたら、やはり、無理をしていたのかもしれない。そんな彼女にセクハラまがいの要求をするとは、あとで寝る前に自己嫌悪に陥りそうな気がした。
 すぐ、その場でパンツを履こうとするツカサ。細い脚を上げたとき、白い太ももが露わになって、お尻の形が半分ほど見えた。
「ややや、頼むから、そっちで履いてくれ」

 カルピスを飲みながら、ツカサの頼み事を聞く。それは女子の大事なところと引き替えにするには、不釣り合いなほど、なんでもない頼み事だった。
「今週の土曜日に花火大会あるじゃん、あれ、わたしと一緒に行って欲しいんだけど……」
 詳しくは知らないが、毎年、夏に隣の市で開催される花火大会のことに違いない。
 一緒に行って欲しいということは、デートしたいってことなんだろうけど、そこには恋愛の匂いはまったくしなかった。どちらかというと、保護者的な観点からついてきてと言っているみたいだった。

 パソコンでスケジュールを確認する。今週の土曜は特に何の予定も入っていなかった。
「ん、空いてるし、いいけど……でも、そもそも、なんで?」
 当然、僕には聞く権利はあるはずだった。

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(2008/07/24(木) 05:24)

 

2008.07.23 Wed
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
青春野球拳
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
 まさか、本当に下着を脱ぐとは思わなかった。
 ツカサの目を見るまでもなく、本気なのが伝わってくる。短い制服のスカートをめくれば、うら若き女子高生の陰部を目の当たりにすることになるのだろう。

 時々、女の子は思いも寄らない大胆なことをする。
 そう強く僕の心に印象づけたのは、中学二年の林間学校での出来事だった。
 その日、僕は悪友たちと隣のクラスの女子のテントに忍び込んでいた。食事を終えてから消灯までの自由時間、男子三人と女子三人の六人で、テントの中でゲームをすることになった。
 調子に乗っていた僕たちは、彼女たちに野球拳をやろうと提案した。

 予想に反して、彼女たちは、えー、とも言わずに、
「いいよ、面白そうじゃん、やろうよ」
 と言い出したのだ。
 そこで驚いたのが僕を含む男子三人だった。こそこそ顔を合わせて三人で相談する。その結果、やっぱりやめる、と決めた。
 早い話、ビビッたのである。

 思い出すと、今でも横隔膜が熱く上がってくる感覚が蘇ってくる。本当に緊張すると、おちんちんはピクリとも反応しなくなることも。

 なんで、やろうよー、と本気か冗談か、彼女たちは続けた。
 実際はビビリまくっていた僕も、虚勢を張って、こんなことを彼女らに言った。
「って、おめーら、本当は脱ぐ気ないんだろ」
 すると、一人の女子が「あるよ、ねえ」と言い出して、三人で何やら相談したあと、いきなりジャンケンを始めて、勝った二人が負けた一人に毛布を被せて、ジャージの下を脱がせて、下着を剥ぎ取り、それを男子の前に放ったのだった。
 脱ぎたてほやほやの生ブラとパンティを目の前にして、それに触れることもできない男子に、脱がした女子も脱がされた女子もケラケラと屈託もなく笑っていた。

 今でも、当時の悪友と飲んだりすると、その話が出ることがある。
 話の終わりには、どうして、あの時、やるって言わなかったんだろう、と三人とも口を揃えていってしまう。
 しょせん、子どもだったのは間違いない。
 もう、人生であんなことは起きないだろう――そう思っていた。

 が、約二十年後、なぜだか、同じようなシチュエーションが、再び展開されている。 もし、人生をやり直せるなら、とは多くのフィクションでネタになる命題だった。さて、僕は二十年前に後悔を、取り戻すことができるのだろうか。

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(2008/07/23(水) 04:05)

 

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