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アイデアル・スタンプ・モンタージュ - 僕と君と明日のつづき
ほぼ、毎日更新の創作ブログ。コンテンツは更新履歴と短編小説の連載など。
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FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』(19)
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僕と君と明日のつづき
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当ブログは基本的にフィクションです。実在の人物、団体、事件など一切関係ありません。掲載された文章には校正が入っておりません。誤字脱字などのご指摘、その他、ご感想やリクエストなどありましたら、
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2008.09.08 Mon
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text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
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(2008/09/08(月) 12:02)
2008.07.01 Tue
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
頬と、あごと、唇にキス
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
チカの存在感は、別れて数年経った後も、まだこの胸に残っている。
かと言っても、外見的には目立った特徴もなく、背も低く、小柄でショートカットの似合う女の子だった。しかし、その小さな身体に秘められた性格は、今まで付き合ってきた女性の中で、最も熱く、激しく、強か(したたか)だった。
そもそもの出逢いが衝撃的で、当時、彼女は高校三年生だった。
第一志望の大学に合格したら、私と付き合ってください、と一方的に言ってきて、四ヶ月後、見事、そこその名のある大学に受かってしまったのだ。
約束通り、僕とチカは付き合うことになった。
初めてエッチをした日のことは忘れられない。
こぢんまりとした洋食屋で夕食を取った後、彼女は何気に僕の左手を強く握り締めて、ずんずんと先を急ぐように歩いていった。
どこに行くんだよ、とふざけて言ってると、そこはもうピンク色のネオンが輝いているラブホテル街だった。
恋人同士なんだから、そうなっても別に不自然でも何でもなかった。
ただ、彼女から積極的に引っ張られたことで、どこか、自分のペースじゃないような居心地の悪さを感じていた。
お互いにシャワーを浴びて、ベッドに横たわる。
髪を撫でながら、頬と、あごと、唇にキスしていく。
異変に気付いたのは、その時だった。
チカは両手を胸の前で重ねていたのだ。ブルブルと震えるように力いっぱい握り締めている。
ちゃんとは聞いてなかったものの、何となくその態度からチカは経験済みだと思っていた。顔だって少し吊り目だけど、可愛い方の部類に入ってると思うし、高校時代もちゃんと彼氏がいたと言っていた。
だから、初めてだとは思ってもみなかった。
ふと、笑いそうになるが、奥歯に力を込めてこらえる。
相手が緊張してたり、いっぱいいっぱいになっていると、リラックスさせようと微笑みかけても、笑われてると思わせてしまい、逆に萎縮させてしまうからだ。
じっと、見つめて、大丈夫、大丈夫、と呟いて、髪の毛を撫でる。
別にセックスだけじゃなくても、誰だって最初にすることは怖いもの。時間はたっぷりとあるし焦ることはなかった。
しかし、チカが震えていた理由は、そうではなかった。
おまけにチカはすでに初体験を済ませていた――彼女が望まない形で、望まない相手と。
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
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(2008/07/01(火) 11:52)
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