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アイデアル・スタンプ・モンタージュ - 僕と君と明日のつづき
ほぼ、毎日更新の創作ブログ。コンテンツは更新履歴と短編小説の連載など。
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FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』(19)
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僕と君と明日のつづき
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当ブログは基本的にフィクションです。実在の人物、団体、事件など一切関係ありません。掲載された文章には校正が入っておりません。誤字脱字などのご指摘、その他、ご感想やリクエストなどありましたら、
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2008.09.08 Mon
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text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
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(2008/09/08(月) 12:10)
2008.07.25 Fri
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
水面に映るトライアングル
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
長くなるかも、と前置きして、ツカサは思い付くままその理由を話し出した。
真夜中にマンションのロビーの裏で僕と出会ったとき、親友の女の子から恋愛について電話で相談を受けていたこと。
次の日、最初にこの部屋に来て、かくまって欲しかったのは、ある男子に告白されて家まで来られたから。
そして、今度の花火大会、みんなで行こうと約束をしていたが、親友の子が好きなのはその男子で、ツカサが行くことで三人の関係が気まずくなるのが怖いとのことだった。
つまり、ツカサは親友が好きな男子に好意を寄せられている、という古典的ながら未来永劫続く、友情と愛情の狭間で揺れる三角関係に悩んでいるということだった。
「はあ、理由わかった?」
「うん、なるほどね」
「ちょっと複雑でしょ?」
でも、答えは割とシンプルのような気がした。
三十年以上生きてきた経験上、こういう場合は、誰もが無理をせずに自分の望むことをするのがベストだった。中途半端に友達に気遣っても、結局、誰も幸せにならないケースを何度目の当たりにしたことだろうか。
「付き合っちゃえばいいじゃん」
「へっ?」
「だから、そいつと」
「んんー」
「親友の子が気になるの?」
「うーん」
「なに、すごいヘンな奴なんだ」
そう聞くと、ツカサは急ぎポケットから携帯を取り出した。
「写真あるけど、見る?」
おー、見る見る、とツカサの肩越しに携帯電話の小さな液晶画面を覗く。手慣れた動作でボタンを押していくと、五人ぐらいの男子高校生がカッコつけて写ってる画像が表示された。
「だれ?」
「右隅の子」
そいつはこの画面の中でも一番にカッコイイ男だった。斜に構えてるスタイルが生意気そうだが、顔だけをとってみればジャニーズ系っぽく整った顔立ちをしていた。
「うわっ、カッコイイじゃん」
「そお?」
「うん、良いじゃん、こいつと付き合っちゃえば」
そう口にした途端、ツカサはくるっとこっちを向いた。
息が触れ合うぐらいの至近距離に、ふいに焦る。
しかし、ツカサの瞳は力無く曇っていて、彼女はその男のことが好きじゃないから悩んでいることがすぐにわかった。
いや、好きじゃないではなく、彼女の心にはすでに別の人間が住んでいた。
まさか、それは――。
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
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