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FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』(19)

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僕と君と明日のつづき
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 当ブログは基本的にフィクションです。実在の人物、団体、事件など一切関係ありません。掲載された文章には校正が入っておりません。誤字脱字などのご指摘、その他、ご感想やリクエストなどありましたら、メールにてお送り下さい。
2008.07.23 Wed
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
青春野球拳
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
 まさか、本当に下着を脱ぐとは思わなかった。
 ツカサの目を見るまでもなく、本気なのが伝わってくる。短い制服のスカートをめくれば、うら若き女子高生の陰部を目の当たりにすることになるのだろう。

 時々、女の子は思いも寄らない大胆なことをする。
 そう強く僕の心に印象づけたのは、中学二年の林間学校での出来事だった。
 その日、僕は悪友たちと隣のクラスの女子のテントに忍び込んでいた。食事を終えてから消灯までの自由時間、男子三人と女子三人の六人で、テントの中でゲームをすることになった。
 調子に乗っていた僕たちは、彼女たちに野球拳をやろうと提案した。

 予想に反して、彼女たちは、えー、とも言わずに、
「いいよ、面白そうじゃん、やろうよ」
 と言い出したのだ。
 そこで驚いたのが僕を含む男子三人だった。こそこそ顔を合わせて三人で相談する。その結果、やっぱりやめる、と決めた。
 早い話、ビビッたのである。

 思い出すと、今でも横隔膜が熱く上がってくる感覚が蘇ってくる。本当に緊張すると、おちんちんはピクリとも反応しなくなることも。

 なんで、やろうよー、と本気か冗談か、彼女たちは続けた。
 実際はビビリまくっていた僕も、虚勢を張って、こんなことを彼女らに言った。
「って、おめーら、本当は脱ぐ気ないんだろ」
 すると、一人の女子が「あるよ、ねえ」と言い出して、三人で何やら相談したあと、いきなりジャンケンを始めて、勝った二人が負けた一人に毛布を被せて、ジャージの下を脱がせて、下着を剥ぎ取り、それを男子の前に放ったのだった。
 脱ぎたてほやほやの生ブラとパンティを目の前にして、それに触れることもできない男子に、脱がした女子も脱がされた女子もケラケラと屈託もなく笑っていた。

 今でも、当時の悪友と飲んだりすると、その話が出ることがある。
 話の終わりには、どうして、あの時、やるって言わなかったんだろう、と三人とも口を揃えていってしまう。
 しょせん、子どもだったのは間違いない。
 もう、人生であんなことは起きないだろう――そう思っていた。

 が、約二十年後、なぜだか、同じようなシチュエーションが、再び展開されている。 もし、人生をやり直せるなら、とは多くのフィクションでネタになる命題だった。さて、僕は二十年前に後悔を、取り戻すことができるのだろうか。

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(2008/07/23(水) 04:05)

 

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