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アイデアル・スタンプ・モンタージュ - 僕と君と明日のつづき
ほぼ、毎日更新の創作ブログ。コンテンツは更新履歴と短編小説の連載など。
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FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』(19)
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僕と君と明日のつづき
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2008.09.08 Mon
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text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
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(2008/09/08(月) 12:03)
2008.07.24 Thu
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
その場でパンツを履かないで
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
「わかった、いいよ、話聞くよ、聞く聞く」
きっと、最初から勝負は着いていたに違いない。
仕事のプレゼンでもそうだ。企画の内容や書類の完成度や発表のテクニックなどは重要だが、しょせん、決定打にはなり得ない。
人の心を動かすのは、その人の熱意なのだ。
揺るぎない意思が、なんとしても通すという覚悟を生み、それが迫力となって全身からみなぎる。
それを目の当たりにすれば、うなずく以外のことは何も出来なくなってしまう。
「やったあ! あっ、スカートの中、向こうで見る?」
ツカサはそう言ってリビングにあるソファに向いた。
制服姿の女子高生をソファに座らせ、モジモジとする両脚をいっぱいに広げさせて、スカートの中をたっぷりと鑑賞する――それはとても魅力的な誘惑だったが、すでに取引の対象からは外れていた。
「バーカ、さっさとパンツ履けよ」
思わず、助かった、と言わんばかりの顔でツカサははにかんだ。
堂々としたその態度から、見せるぐらい平気だと思っていたら、やはり、無理をしていたのかもしれない。そんな彼女にセクハラまがいの要求をするとは、あとで寝る前に自己嫌悪に陥りそうな気がした。
すぐ、その場でパンツを履こうとするツカサ。細い脚を上げたとき、白い太ももが露わになって、お尻の形が半分ほど見えた。
「ややや、頼むから、そっちで履いてくれ」
カルピスを飲みながら、ツカサの頼み事を聞く。それは女子の大事なところと引き替えにするには、不釣り合いなほど、なんでもない頼み事だった。
「今週の土曜日に花火大会あるじゃん、あれ、わたしと一緒に行って欲しいんだけど……」
詳しくは知らないが、毎年、夏に隣の市で開催される花火大会のことに違いない。
一緒に行って欲しいということは、デートしたいってことなんだろうけど、そこには恋愛の匂いはまったくしなかった。どちらかというと、保護者的な観点からついてきてと言っているみたいだった。
パソコンでスケジュールを確認する。今週の土曜は特に何の予定も入っていなかった。
「ん、空いてるし、いいけど……でも、そもそも、なんで?」
当然、僕には聞く権利はあるはずだった。
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
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(2008/07/24(木) 05:24)