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アイデアル・スタンプ・モンタージュ - 僕と君と明日のつづき
ほぼ、毎日更新の創作ブログ。コンテンツは更新履歴と短編小説の連載など。
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FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』(19)
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僕と君と明日のつづき
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2008.09.08 Mon
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text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
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(2008/09/08(月) 11:57)
2008.07.09 Wed
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
次は傑作をお願いします
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
その編集者はこちらから電話やメールをしても、なかなか連絡が付かず、いつも忘れた頃に電話をくれる人だった。
忙しいんだなあ、と思うけど、もうちょっと何とかならないのかな、とも思う。
まあ、でも、僕はカネを産みだしている存在じゃないし、忙しい時間を割いて相手にしてもらっているだけでも、感謝をしなければならない。
すぐに返事をもらいたければ、やはり、売れっ子になるしかないのだ。そのためには……ハイハイ、やることをやりましょう。
電話を終えてリビングに戻ると、ツカサはまだいた。僕の顔を見るなり、
「すごいね」
と言った。
「何が?」
「へええー、小説を書いてる人だったんだ」
はっはっは、小説を書くぐらい、偉くも何ともないだろう。本当にすごいのは、ちゃんと商品として売れる、もしくは作品として認められる小説を書いている人たちだ。
「忘れろ、そのことは」
「へっ、なんで?」
「本、出てるの? とか、どんなの書いてるの? とかいろいろ説明するの疲れるから。しかも、説明した後に、現状の自分が情けなくて落ち込むから」
「そっか、わかった。で、読ませてくれる?」
くかー、何を聞いているのかな。あまりにも率直なやり取りに、怒る気にもならなくて、黙って首を振って、テレビを観る。
しばらくして、パッとツカサは立ち上がって、
「帰るね」
と言った。招かざる客と言っても客は客。玄関まで見送る。
「もう、真夜中にあんなところで電話なんかするなよ」
「あは、うん、あ、カレーごちそうさま」
お互いにバイバイと手を降って別れる。
意味ありげに書いたけど、ツカサちゃんのエピソードはこれでお終い。恋愛に発展すると思ってた人、残念でした。
部屋に戻って、編集者と話したことのメモを読み返す。
結構、シビアなことを言われているのを、今さら気付く。
でも、この人の感性は間違ってはいない。上手く言葉に出来ないところがもどかしいけれど、何か通じ合う部分がある。
だから、僕に声を掛けてくれたんだろうけど。
今のところ、○なのが2作、×なのが2作。
五割の確率じゃ、ダメだよな。
「次は傑作をお願いします」
彼の締めの言葉を、自分の口でいってみる。
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
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(2008/07/09(水) 03:13)