RGB
写真
このサイトについて
僕と君と明日のつづき
四畳半ダンディズム
connection
favorite ミクシィはこちら
antenna アンテナに追加する
RSS 1.0 RSS 1.0を登録する
about this blog
アイデアル・スタンプ・モンタージュ - 僕と君と明日のつづき
ほぼ、毎日更新の創作ブログ。コンテンツは更新履歴と短編小説の連載など。

mail address

メールアドレス

mobile site

携帯サイト

携帯サイト用
QRコード

category
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』(19)

site search
calender
06 | 2008/07 | 08
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
entry
理由なきムカツキ(08/04)
女の子がめったに口にしない言葉(08/03)
告白は夕飯のあとに(07/29)
水面に映るトライアングル(07/25)
その場でパンツを履かないで(07/24)
青春野球拳(07/23)
お断りの美学(07/21)


comment


trackback


hosting service
ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ 専門学校
>> ホーム

   
 
僕と君と明日のつづき
[online workshop blog]

 当ブログは基本的にフィクションです。実在の人物、団体、事件など一切関係ありません。掲載された文章には校正が入っておりません。誤字脱字などのご指摘、その他、ご感想やリクエストなどありましたら、メールにてお送り下さい。
2008.07.01 Tue
FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』
頬と、あごと、唇にキス
text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良
 チカの存在感は、別れて数年経った後も、まだこの胸に残っている。
 かと言っても、外見的には目立った特徴もなく、背も低く、小柄でショートカットの似合う女の子だった。しかし、その小さな身体に秘められた性格は、今まで付き合ってきた女性の中で、最も熱く、激しく、強か(したたか)だった。

 そもそもの出逢いが衝撃的で、当時、彼女は高校三年生だった。
 第一志望の大学に合格したら、私と付き合ってください、と一方的に言ってきて、四ヶ月後、見事、そこその名のある大学に受かってしまったのだ。
 約束通り、僕とチカは付き合うことになった。

 初めてエッチをした日のことは忘れられない。
 こぢんまりとした洋食屋で夕食を取った後、彼女は何気に僕の左手を強く握り締めて、ずんずんと先を急ぐように歩いていった。
 どこに行くんだよ、とふざけて言ってると、そこはもうピンク色のネオンが輝いているラブホテル街だった。

 恋人同士なんだから、そうなっても別に不自然でも何でもなかった。
 ただ、彼女から積極的に引っ張られたことで、どこか、自分のペースじゃないような居心地の悪さを感じていた。
 お互いにシャワーを浴びて、ベッドに横たわる。
 髪を撫でながら、頬と、あごと、唇にキスしていく。

 異変に気付いたのは、その時だった。
 チカは両手を胸の前で重ねていたのだ。ブルブルと震えるように力いっぱい握り締めている。
 ちゃんとは聞いてなかったものの、何となくその態度からチカは経験済みだと思っていた。顔だって少し吊り目だけど、可愛い方の部類に入ってると思うし、高校時代もちゃんと彼氏がいたと言っていた。
 だから、初めてだとは思ってもみなかった。

 ふと、笑いそうになるが、奥歯に力を込めてこらえる。
 相手が緊張してたり、いっぱいいっぱいになっていると、リラックスさせようと微笑みかけても、笑われてると思わせてしまい、逆に萎縮させてしまうからだ。
 じっと、見つめて、大丈夫、大丈夫、と呟いて、髪の毛を撫でる。
 別にセックスだけじゃなくても、誰だって最初にすることは怖いもの。時間はたっぷりとあるし焦ることはなかった。

 しかし、チカが震えていた理由は、そうではなかった。
 おまけにチカはすでに初体験を済ませていた――彼女が望まない形で、望まない相手と。

FICTION DIARY - 『僕と君と明日のつづき』 | 固定リンク | トラックバック(-) | レス:0
(2008/07/01(火) 11:52)

 

(C)Copyright matasaburo
CMYK